画像に文字入れ − 概要
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記念写真などにタイトル、日付などコメントを入れる時、背景画像によっては文字が読みとれない場合があるでしょう。
そんな時、文字背景を白の帯状に塗りつぶすとクッキリ読み易くなります。
この 「画像に文字入れ」 ページでは、デジカメ画像を写真用紙(2L判やL判など)の縦横サイズ比に合わせ、白の帯状部分に文字テキストを書き込み、プリントまでの操作を説明します。
■ 画像に文字入れのイメージ ■
![]() オリジナル画像 3648 × 2736px ※写真用紙の2L判(178mm×127mm)を 例に説明します。 他用紙の場合、”2L判”を他用紙に 置き換え参照ください。 |
![]() 切り抜き(用紙に合わせて) 文字背景の作成 文字入れ |
![]() 2L判用紙プリント用画像 3648 × 2603px ![]() プリント時 画像サイズ縮小 ![]() 写真用紙へのフチなしプリント |
■画像に文字入れ − 操作概要
@ オリジナル画像を開く − デジカメ1000万画素(3648×2736px)
A 画像の切り抜き − 用紙サイズの幅、高さの比率でトリミング − 写真用紙2L判を想定
B 画像の文字入れ部分に白帯状の背景を作成
C 画像に文字入れ − 白帯状の背景にテキスト入力
D プリンターへのプリント − 写真用紙2L判を想定
E 加工編集済み画像の保存
画像を回転 − 操作方法
1. モードの確認 |
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![]() モードの確認 |
Photoshop Elements Editorを起動し、「編集:スタンダード編集」 モードになっていることを確認します。 「編集:スタンダード編集」の起動方法は、「 スタートアップスクリーン 」を参照ください。 |
2. 画像を開く (1)画像を開く ファイルの開き方は、「 ファイルを開く 」を参照ください。 |
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(2)オリジナル画像の表示 |
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![]() オリジナル画像の表示 |
JPEG形式のオリジナル画像が表示されます。 画像サイズ 幅 3648px×高さ 2736pxの1000万画素デジカメ画像です。 写真用紙に合わせ縮小プリントする時、画像と用紙の幅・高さの比率が異なり、単純にプリントすると意図しない余白がプリントされたり、画像の一部がプリントされなかったりします。 例えば2L判用紙(178×127mm)とオリジナル画像の縦横比を比べると左図のとおり用紙の高さが短く、画像全体をプリントできません。 このため用紙に合わせて縮小する場合、用紙サイズよりさらに縮小され画像左右に余白がプリントされてしまいます。 |
今回の「画像に文字入れ」では、「フチなしプリント」で画像の下部に文字を記入します。
プリント時になるべく縮尺調整・位置調整をしなくて済むように、
予め画像を写真用紙の形(幅、高さ比)に合わせて切り抜き(トリミング)します。
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3. 画像の切り抜き − 写真用紙サイズ比に合わせトリミング (1) 切り抜きツールの選択 |
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![]() 切り抜きツールを選択 |
ツールボックスから 『切り抜きツール』 を選択します。 |
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(2) 切り抜きツール・オプションの設定 |
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![]() 縦横比の設定 |
オプションバーの 「縦横比を選択」 の右側三角印(▼)のプルダウンメニューから 「2L判」 を選択します。 幅に「178mm」、高さに「127mm」が表示され、 この値の比率で切り抜くことを意味しています。 |
この設定で切り抜くと横長に切り抜けます。
なお縦長写真の場合、左右矢印アイコンをクリックすると幅・高さの値が逆転します。
L判やA4判など他の用紙にプリントする場合には、該当する用紙を設定します。
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(3) 切り抜き(トリミング) |
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![]() 切り抜き範囲の指定 |
画像の切り抜き範囲を指定します。 画像の左上(A)からドラッグ開始し、右下(B)までをドラッグ終了し、切抜き範囲を指定します。 左図の例では、赤枠が切り抜き範囲になり2L判用紙の縦横比になります。 切り抜き範囲の変更は、選択範囲の線上(赤枠線部分)をドラッグすると範囲縮小拡大の調整ができ、赤枠内をドラッグすると範囲の移動ができます。 この範囲の調整により写真の必要な部分のみを残し、不必要な部分をカットし、2L判用紙の縦横比で切り抜くことができます。 |
![]() 切り抜き確定 |
切り抜き範囲の指定でよければ ○印をクリックし、切り抜きを確定します。 ※画像の必要部分のみをトリミングできますが、あまりトリミングし過ぎると画像サイズが小さくなりプリント画質が粗くなります。 美しいプリントのための画像サイズの目安を別途まとめる。。。 つ・も・りです。 |
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![]() 切り抜き |
オリジナル画像の下部分が削除され2L版の縦横比の画像ができました。 この例の画像サイズは、 ○ 切り抜き後画像 幅 3648px×高さ 2603px ○ オリジナル画像 幅 3648px×高さ 2736px オリジナル画像の 「高さ」 が短くなり、 「幅」 は変化なしです。 画像をHP掲載やメール添付の使用であれば、通常は画像サイズを小さくし使用します。 しかしプリント利用であれば画像サイズは縮小はせず、そのサイズのまま使用します。 写真用紙サイズに合わせての縮小は、プリント時の設定にて行います。 |
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4.文字背景の作成(白い帯状の背景) (1) 新規レイヤー作成の選択 − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 新規レイヤー作成の選択 |
文字背景(白い帯状)塗りつぶし用のレイヤーを作成します。 メニューバーの 「レイヤー」 → 「新規」 → 「レイヤー」 を選択します。 |
![]() 新規レイヤー・ダイアログ |
「新規レイヤー」ダイアログが表示され、
レイヤー名に任意の名称を指定し、「OK」をクリックします。 例では 「文字背景」 を指定。 なおこの名称は、規定値(レイヤー1など)のままでも構いませんが、名称をつけると変更操作などでレイヤーを識別し易くなります。 |
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(2) 新規レイヤーの作成 − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 新規レイヤーの作成 |
新規レイヤーが作成され、ウインドウ右側にあるレイヤパネルに 「文字背景」 の名称で表示されます。 以下の文字背景の作成説明(4)〜(6)は、この 「文字背景」 レイヤーに対し処理するため、このレイヤーが選択(黒色の状態)されいる必要があります。 |
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(3) 長方形選択ツールの選択 − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 長方形選択ツールの選択 |
ツールボックスの 「長方形選択ツール」 を選択します。 ツールボックスに 「長方形選択ツール」 が表示されていない場合があり、他関連ツール「楕円形選択ツール」 が表示されている場合があります。 |
そのアイコン右下の三角印を数秒間クリックし続けるとプルダウンメニューが表示され、そのメニューから選択できます。
※ツールボックスの各ツールアイコン右下の三角印は、そのアイコンに他の関連ツールが含まれていることを示します。
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(4) 文字背景の範囲選択 − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 文字背景範囲の選択 |
長方形選択ツールにて文字の背景になる範囲を長方形イメージで選択します。 範囲の左上(A)からドラッグ開始し右下(B)までをドラッグ終了します。 左の例では、赤枠(実際は、白の点線)が選択された範囲です。 |
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(5) 塗りつぶしツールの選択 − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 塗りつぶしツールの選択 |
ツールボックスから 『塗りつぶしツール』 を選択します。 |
![]() 描画色の設定 |
文字背景の色を設定します。 例では、白を設定します。 設定方法は、 カラー設定 を参照ください。 |
![]() 塗りつぶしオプションの設定 |
塗りつぶしツールはクリックした場所と類似した色を塗りつぶします。そのオプション設定をします。 |
○不透明度
塗りつぶしの不透明度を設定し、
値を小さくすると背景画像が透けて見え、値を大きくすると見えなくなります。
例では大きな値100を設定し、背景を見えないようにします。
○許容値
塗りつぶし時のクリックした場所と類似した色を塗りつぶしますが、その類似度合いを設定します。
値を小さくすると非常によく似た色のみを塗りつぶし、大きくするとその逆です。
例では大きな値100を設定し、ほとんど無条件に塗りつぶすようにします。
○すべてのレイヤー
塗りつぶしのチェックを全レイヤーで行う時チェックを入れます。
例ではチェックを外します。
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(6) 塗りつぶし − 文字背景(白い帯状)の作成 |
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![]() 塗りつぶし |
(4)の選択範囲内をクリックします。 これで選択範囲内の全てが描画色の白で塗りつぶされます。 |
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5.文字入れ (1) 横書き文字ツールの選択 − 文字入れ |
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![]() 横書き文字ツールの選択 |
ツールボックスから 「横書き文字ツール」 を選択します。 縦書きの場合、 「縦書き文字ツール」 を選択します。 |
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(2) 文字ツール・オプションの設定 − 文字入れ |
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![]() ![]() 文字ツールオプションの設定 |
オプションバーの各項目を設定します。 ○フォント フォント右側の三角印をクリックするとフォント一覧が表示されます。 好みのフォントを選択します。 ○フォントサイズ フォントサイズ右側の三角印をクリックするとフォントサイズ一覧が表示されます。 好みのフォントサイズを選択します。一覧に無い時、直接指定することもできます。 |
○アンチエイリアス
文字を滑らかに表示する時に選択
○太字
太文字にする時に選択
○行送り設定
行送り値を設定します。
この行送り設定の右側にある三角印をクリックすると一覧が表示され、行送り値を設定します。
この値は、テキストのベースラインの距離で、行の位置(行の下)から次ぎの行の位置(行の下)までです。
○テキストカラー設定
文字のカラーを設定します。
設定方法は、 カラー設定 を参照ください。
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(2)テキストの入力 − 文字入れ |
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![]() テキスト入力 |
テキストを入力する任意の場所をクリンクします。 このクリックでポインターが縦のポインターに変わりテキスト入力が可能になります。 |
![]() テキスト入力の確定 |
テキスト入力が終われば○印をクリックしテキストを確定します。 |
![]() テキストレイヤー |
テキスト入力において「レイヤーn」の名称でテキストレイヤーが作成され、レイヤーパネルに表示されます。 テキスト入力を確定すると入力したテキスト内容がレイヤー名称に変わります。 この名称によりレイヤーを識別し易くなります。 |
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(3)文字入れ完了 − 文字入れ |
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![]() 文字入れ完了 |
文字入れできました。 この例では、3つのテキストを入力しています。 文字入れ完了。。。と思ったら入力ミス発見! では修正しましょう。 |
(4)テキストの修正 − 文字入れ |
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![]() 横書き文字ツールの選択 |
ツールボックスから 「横書き文字ツール」 を選択します。 |
![]() テキストの修正 |
テキストの修正箇所をクリックします。 テキストの入力が可能になり修正できます。 |
![]() テキスト入力の確定 |
テキストの修正が終われば○印をクリックしテキストを確定します。 |
(5)テキストの削除 − 文字入れ |
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![]() テキストの削除 |
入力したテキストを全て削除する場合、一文字づつ削除あるいはテキストレイヤーを削除します。 削除するテキストレイヤーを選択し、 あるいはテキストをクリックします。(テキストをクリックすると該当するテキストレイヤーが選択される) |
![]() 横書き文字ツールの選択 |
レイヤーパネルの下にある 「ゴミ箱」 をクリックします。 「xxxレイヤーを削除しますか?」のメッセージが表示され、 「はい」を答えるとテキストレイヤーが削除され、該当するテキストも削除されます。 |
6. プリント
項番5までに2L判用紙用に切り抜き・加工された画像のプリントをします。
○用紙 : 2L判(178mm×127mm)
○用紙種類 : 写真用紙
○プリンター: EPSON PX-G5000
○その他 : 四辺フチなし & 美しく
(1)プリントの指示 − プリント
![]() 「プリント」ダイアログ |
メニューバーから 「ファイル」 → 「プリント」 を選択すると 「プリント」 ダイアログが表示されます。 中央にプリントプレビュー、右に設定項目があります。 |
(2)プリンターの選択・設定 − プリント |
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![]() 「プリント」ダイアログ |
「プリンターを選択」 により使用するプリンターを選択します。 次ぎに 「設定を変更」 を選択します。選択すると「設定を変更」 ダイアログが表示されます。 |
![]() 「設定を変更」ダイアログ |
本来、この 「設定を変更」 ダイアログにて用紙種類、用紙サイズ、画質などを設定します・・・・が、「詳細設定」にて設定します。 この詳細設定は、プリンタードライバーです。 「詳細設定」 を選択します。 |
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![]() プリンタードライバー(用紙設定タグ) |
![]() プリンタードライバー(基本設定タグ) |
プリントドライバーダイアログです。
メーカー、ドライバーソフトにより画面イメージは異なりますが、基本的には同じ様な設定項目があるはずです。
○ 四辺フチなし、はみ出し量設定
「四辺フチなし」 を選択します。
EPSON PX-G5000の場合、四辺フチなしプリントでは、用紙サイズより若干拡大されプリントされます。
このため写真の外側部分がはみ出してしまい、今回テーマの「文字入れ」部分が一部はみだしてしまう場合もあります。
このはみ出し量の調整を必要に応じておこないます。
なお 「文字背景作成」、「文字入れ」にてはみ出しを考慮し編集加工すれば調整しなくても済みます。
○用紙サイズ
用紙のサイズを指定します。例では 「2L判」 です。
○印刷方向
印刷方向、横・縦を指定します。
○用紙種類
普通用紙、写真用紙など用紙の種類を設定します。
○印刷モード
プリント画質を設定します。写真を美しくプリントするには 「最高画質」 に該当する設定にしましょう。
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![]() 「設定を変更」ダイアログ |
詳細設定を終了するとプリンタードライバーで設定した内容が反映され表示されます。 「OK」 を選択します。 |
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![]() 「プリント」ダイアログ |
「プリント」 ダイアログの 「プリントサイズを選択」 のプルダウンメニューから 「実サイズ(17.8cm×12.7cm)」 あるいは
「カスタム」 を選択後、 「詳細オプション」 ダイアログにて 「メディアに合わせて拡大・縮小」 を選択します。 今回のテーマでは、2L判用紙に切り抜きしていますので 「実サイズ」 設定でOKです。 この 「実サイズ」 は、画像のドキュメントサイズを意味しています(のはずです)。 |
![]() カスタム選択時の「詳細オプション」ダイアログ |
「カスタム」 選択時、 「詳細オプション」 ダイアログにて 「メディアに合わせて拡大・縮小」 を選択します。 この 「メディア・・・」 は、用紙サイズを意味しています(のはずです)。 |
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![]() 「プリント」ダイアログ |
プリント設定しプレビューを確認し 「プリント」 をクリックします。 これで2L判写真用紙へプリントされます。 フチなし写真の場合(EPSON PX-G5000)、用紙サイズより若干拡大されプリントされます。 必要に応じプリント設定の調整、あるいは画像編集によるテキスト位置などの調整が必要な場合もあります。 |
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2L判用紙へプリント
7. 画像ファイルへの保存
この「文字入れ」の画像は、プリント使用を目的にしています。
画像ファイルのJPEG形式保存では、美しい写真をプリントできる様に JPEGオプション「画質:12最高(低圧縮率)」にすることをお薦めします。
また、この画像編集では、レイヤーを使用しています。
PSD形式で画像ファイルを保存するとテキストの変更、文字背景の変更ができます。PSD形式でも保存することをお薦めします。
ファイルの保存は、「 ファイルを保存 」を参照ください。